THE BOOM CHANNEL
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<宮沢和史 弾き語りによるコンサート 寄り道 7月9日・秋川キララホール>
ひろあつさんが、秋川キララホールのレポを送ってくれました。
コンパクトにまとめられた読みやすいレポ、お楽しみ下さい。 (管理人:チカ) 乗り換えに戸惑いながらも14:30会場のホールに、1時間前の13:30頃到着。まだロビーには10人程しかいなかった。物販の準備もまだできていない状態だった。ロビーにあったソファーでぼ〜っとしていると次第に人が集まってくる。カップル(たぶん夫婦)やTHE BOOMを通じて知り合った(であろう)女友達の団体や。見渡すとまぁ〜落ち着いた感じで、清楚な方が多かった。しかし女性が多い。男性は少ない。9:1くらいの割合だったかな。 そんなことを考えているうちに、ようやく物販がスタート。僕はTシャツと二冊の詩集を購入した。 さっそくトイレに行き寄り道ツアーTシャツに着替える。意外と周りはツアーTを着ている人が少なかったのに少々驚きながらも、買った詩集を読んだ。だけどあまり集中できなくてすぐ読むのをやめた。「後少ししたらこの詩をMIYAが読むんだから」と思ったのもある。 なんやかんやで会場する。とても綺麗なホールだった。前の方の席ということもあり近い!MIYAまで約5、6mか、という距離だった。こんな近くで観るのは生まれて初めてだ。時間が経つにつれて少しずつ緊張し始めた。なんだか落ち着かなくキョロキョロと周りを見る。横にいた人は交友関係が広くて前と後ろに座っている人と話していた。そしてどこからかまたその人に集まってくる。「世田谷でまた会いましょうね〜」とか言ってたなぁ。「この人は何者なんだ?」と一人で考え笑うのをこらえていた。後ろを見ると当たり前だけどズラーっと席があり、前の方でみているんだ!ということを再確認する。 ざわついていた会場も照明が落ちると静かになり、お持ちかねのMIYAが登場する。 拍手に応え、軽くお辞儀をし、無言のまま椅子に座り、横に3本並べられているギターから1本を取り出しチューニングを始める。会場は静まりかえっている。チューニングの音だけが響き、ハープを首に下げた。そして聴いたことがない前奏を弾き“君の家のほうに・・・”と『中央線』をうたい始めた。『中央線』を初めて生で聴いた。オリジナルよりもコード進行が若干違っていた。声量が半端なかった。この曲で一瞬にしてミヤの世界に引き込まれてしまった。 そして次は『星のラブレター』。今回のコンサートの曲すべてにおいていえることだけど、前奏だけじゃなんの曲が始まるのか予測できなかった。何度もCDで聴いているはずなのに、初めて聴く曲のように新鮮に感じた。 曲が終わり、この日初めて口を割った。 「こんばんは、宮沢和史です」 と。会場の緊張の糸が少しだけ和らぐ。 「この二曲魂込めて歌ったんで、今日はもう歌うたうのいいんじゃないですか?」 といい会場の笑いを誘う。 そして詩の朗読。詩の朗読を聴くというのも初めてだ。ミヤの声は男でもおっとりしてしまう。 置き時計をマイクにあて、秒針の音がわずかに聞こえるという演出をした『言葉』という詩には驚いた。 そのあと朱鷺の話になり『朱鷺』をうたう。 「死ぬまでに朱鷺がまた空を飛んでいるのをみたい。これが僕の夢です」 といっていた。 そのあとにやった『この広い世界で』はかっこよかった!ギターを細かくカッティングしながらうたっていた。自然と僕の体も動いていたとおもう。 そしてこの日唯一のカバー曲『すばらしい日々』をうたう。 「民生くんとは仲が良くて、何年か前にBeautiful Songsというのを組んで全国を周りました。メンバーは・・・・・・ヤノアキコです!(物真似をして笑いをとる)・・・大妙貫子さんに(何事もなかったように普通に言う)鈴木慶一さんに民生くんと僕で。個性がある人たちばっかでしょ?(笑)このコンサートで民生くんと二人でお互いの曲をやるコーナーがあったんですよ(『陽』などをやったらしい)。それがとてもいい感じで、ユニットを組もうという話になったんですよ(会場から「お〜」っとなり拍手が起こる)。だけどユニット名でもめて話はそのままなんです・・・(笑)奥沢民史・・・なんか言いづらいでしょ(笑)だから逆にして宮田和生・・・華がないでしょ(笑)」 といった具合に、会場は笑いに包まれて緊張は段々とほぐれていった。 そしてこのあと『身近な死』という詩を朗読したんだけど、これがもう・・・。この詩の最後の“「生」は「死」を生かすことはなくても 「死」はいつも「生」を養ってくれる”の一節に言葉がでないほど感情が高まった。今日のコンサートで一番心に突き刺さった詩だ。 このあと一つの詩と歌を挟み、ミヤが去年アウシュビッツに行った話をする。義足の山の写真がり、それは身障者のものだったという。アウシュビッツに連行されていたのはユダヤ人だけでなく身障者までもが連行されていたらしい。話はそこから先日の北朝鮮のミサイルの話になる。 「戦車と一緒に行進しているのをテレビで観て、いつまでああいうことをやってるんだって思いますよ」 と一喝。 そして『香珠』を曲を演る。この曲はギターの一音一音が美しく響いて、実際は見たことはないけど、香珠さんが踊っているような、そういうイメージを与えてくれる曲だ。背景のスクリーンには照明で赤い月が浮かんでいた。 歌と詩をはさみ新曲の『楽園』を演る。CMではサビの途中までしか聴けなかったけど全部聴くことができた。GANGA ZUMBAver.も早く聴きたいものだ。 そのあと『光』を演ったんだけど、このとき確実にMIYAと目が合いました。絶対合いました。恥ずかしくなって目をそらした。 今回あまりMIYAの顔を見る頻度は少なく、ずっとギターを弾く指を見ていた。「こういうコード進行なのかぁ」とか「今のコード絶対右上に数字とかカッコがあるやつだよな」とか。それでたまーに顔を見て、バックの照明を眺め、また顔を見て、そのあとずっとまた指を見て・・・の繰り返しだった。 『光』を終えて本編は終了した。そして拍手が速くなったようなやつが続きアンコールで再登場! 「このコンサートの値段ってたしか4,200円ですよね?もう十分じゃないですか?(もう少しやってー!とお客さんがいう)もう4,000円分は演ったから・・・じゃああと200円分頑張ります(笑)それじゃあ200円分みなさんも一緒に歌ってください!」 といって『風になりたい』をうたう。会場はほとんどが女性だったから、物凄く綺麗な合唱だった。俺はそれに圧倒されて口パクでごまかした。 そのあと『遠い町で』をうたい、すぐに『風になった』という詩の朗読。『風になりたい』のその後・・・のような内容だった。 そして深々とお辞儀をして颯爽と帰っていった。 「あぁ〜もう終わりかぁ」とおもって時計をみたら2時間半以上のコンサートだった。そんな長さを微塵も感じさせないほど楽しめたコンサートだった。 今回初めてアンケートを書いた。アンケートを終えて、ロビーのソファーに座り、携帯にすぐさま今日のSET LISTを思い出し、打つ。意外と忘れているものだ。どうしても『白いハナマス』が出てこなくて1stから曲を順に思い浮かべ、最後の最後にようやっと『白いハナマス』が出てきたときは嬉しかった。 電車の中で読み掛けの詩集を取り出して読んだ。やっぱりミヤが読んだ詩は少しだけ思い入れが強くなる。 と、ここで気が付く。 「頭痛ぇ・・・」 そう、クールビズもなんのその、会場はギンギンに冷えていた。コンサートのときはコンサートに集中していたから何も感じなかったけど。家に帰るまで、眠気と頭痛でクラクラだった(翌日はなんてことなく普通でした)。 ほかにも、どの合間に喋ったのか忘れたけどこんな事もいっていた。 「このコンサートはみなさんなにをしてもかまいませんよ。いっぱい咳だってしていいし(笑)なんかみなさん硬いですよ。こんなことを以前言ったら携帯でカメラ撮り出した人がいて・・・悔しいから変な顔しました(本当に変な顔をする)。」 たぶんこの顔をしたときが今日一番の笑いだったと思う。 「GANGA ZUMBAは夏にいろんなイベントに出させてもらいます。そしてすぐに2ndアルバムを作ろうかなと・・・(会場から拍手!)」 もう2ndアルバム作るのか〜、と思いました。楽しみだなぁ〜。 【あとがき】 弾き語りというのは人生初めての体験だった。「緊張」と「笑い」がそこにあって、スタンディングのライブよりもじっくりと1曲1曲、1音1音を堪能することができた。 エレキサウンドはなく、そこにはアコースティックギターとハープ、そして声だけという極めてシンプルで、その中に深いMIYAの、それこそMCでもいっていたけど“集大成”を感じた内容だった。でも逆にいえばこうやって弾き語りをしているのもバンド活動というものがあるから今回のような弾き語りが映えるのかもしれない。次回、いつ行けるかはわからないけど、今度はバンドをしているMIYAを観たいと思った。MIYAというよりもTHE BOOMが観たいです。 最後に、コンサート中携帯の電源をつけっぱなしで何度も鳴らしている人がいました。よくないことです。あと僕の周囲にマナーモードの音が鳴っていて少し気が散りました。ライブやコンサートなんて、たかが数時間です。その間くらいライブやコンサートを目いっぱい楽しもうじゃありませんか!必ず電源は切りましょう! ※今回書いたMCはすべてではありません。記憶に残った印象的なものを書いています。演奏中にメモったりするのは質ではないので・・・。その辺のことはご了承ください! |
7月9日
秋川キララホール 〜SET LIST〜 01.中央線 02.星のラブレター 03.寄り道※ 04.言葉※ 05.重さ※ 06.朱鷺 07.この広い世界で 08.すばらしい日々 09.身近な死※ 10.言葉の裏※ 11.白いハナマス 12.Perfect Love 13.香珠〜Hyang Ju〜 14.沖縄に降る雪 15.詩を書きたい※ 16.無念※ 17.滑走路※ 18.楽園 19.光 ‐Encore‐ 20.風になりたい 21.遠い町で 22.風になった※ ※は詩の朗読です。 |