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<宮沢和史 弾き語りによるコンサート 寄り道 〜ハルとナツのころ〜  6月22日・津リージョンプラザお城ホール>

結さんが津リージョンプラザお城ホールのライブレポを送ってくれました。
元々ご自身のブログに載せているレポですが、「こちらにも載せてよい」という素晴らしい広い心で送ってくれました。
感謝感謝です。
(管理人:チカ)

「宮沢和史 弾き語りによるコンサート 寄り道 〜ハルとナツのころ〜」(三重県・津リージョンプラザお城ホール)に行ってまいりました。
〜あれは夢だったんじゃないでしょうか?〜
終演直後から魂がぬけた感じです。
もっとハイテンションで帰ってくるかと思いきや、相棒も私も言葉少なく。
出てくるのはため息ばかり「はぁー・・・」「終わっちゃったねぇ」「素敵だったねぇ」「やっぱりかっこええ・・・」帰りの車の中は、CDもかけず。
頭の中の歌声や声を漏らしたくなかったからね。
そんなあの夜を振り返ってみたいと思います。
(演奏曲数、順番はその通りではないかもしれません。)
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6月22日(雨)
前日まではお天気続きだったのに、MIYAは雨を連れてきた。
やっぱりMIYAは雨男。
今日の会場は、津リージョンプラザお城ホール。
ここには一度来たことがあった。津市役所の隣に併設されているホール。高知の酒蔵ホールや、新潟の能楽堂みたいな特別な場所ではないけれど、こんな町のホールに来てくれたことが嬉しい。三重県でのライブは今回で6回目だそうです。

今回の座席は久しぶりに指定席。
―あ列18、19番―
これが今回の番号。 あ列。「あいうえお順」だと最前列?「いろは列」だと・・・36列???
逸る心を抑えつつホールに問い合わせると「あいうえお順ですよ。」(ヤッタ☆)
で、1列のめは何席あるのでしょう?「9番から28番までです。お客様の番号は?その番号でしたら、真ん中のお席です。」
ひ、えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
マジっすかぁ〜〜〜〜〜〜?(TOT)
1列目ど真ん中!前にさえぎるものがない?MIYAに一番近い席?特等席やーん!
慌てて相棒にメールする!「1列目ど真ん中やってぇ〜〜〜〜〜〜!」「まじぃ〜〜〜〜?」
いつも後ろの席から憧れの目で見つめていたあの席。どうやったらあの席に座れるの〜?(やっぱりオークションなんかで高額払わなきゃ座れないの?でも、それは嫌だ。)
よほど運のいい人じゃないと座れないと思っていた。なのに。今回はその幸運が私に回ってきた!
「神様〜〜〜!ありがとう〜〜〜!」
音楽の神様はいる!こんな奇跡をありがとう!
でも、でもでも。ほんとうにほんとうかなぁ〜?(まだ疑っている・笑)

MIYAの寄り道で、最前列ど真ん中。
嘘みたいな幸運が私の元に舞い降りた。
地方、バンザイ。

で、慌ててやったのがダイエット(笑)一応、痩せましたよ〜!−1.5kg。一見たいしたことない数字ですけど、サイズは変わりましたよ。はけなくなっていたパンツが余裕ではけるようになりましたから。あと顔、背中、二の腕がしまったかな?太もも、おなか周りはまだまだ改善の余地ありですけどね(-_-;)
男性のみなさま。奥さまや恋人をキレイするのは、愛ですよ、愛!女を動かすのは、愛のチカラが一番です。

当日。
気になる席は・・・。 やっぱり最前列、ど真ん中!(ほんとうやった〜〜!)
うわっ!近すぎるっ!!!どうしよ?
気になるマイクの位置、譜面たての位置、アンプの位置・・・はOK!たぶん邪魔にはならないでしょう!うわ〜!落ち着かん!相棒と二人、顔を見合わせてにんまり。隣の方と「近すぎますね〜!」ソワソワしながら開演を待ちました。
定刻の19:00を10分ほど過ぎた頃。(これもある意味定刻か?遅れるのはいつものこと)
BGMがやみ。舞台が明るくなり…。舞台左側からMIYAが現れました!

ステージが明るくなり、ステージ左手からMIYAが現れました!
やっぱり髪は長い。でも、みなさんが言われているほどヘンじゃない。むしろ、かっこいい!(笑)もしかしたら、少し切ったのかもしれません。トップは長めで、前髪も多めに下ろして目くらいの長さ。キューティクルの輪ができていて、サラサラな感じでした。耳の前や、すそのあたりに少しワックスをつけて毛先を遊ばせているという感じでしょうか?
シャツは白地にグリーンのチェック柄。アップルストアでも着てたヤツかな?それにジーンズに、薄茶色の皮の編み上げの靴。そしてみなさんが気にしていたひげは…ない!

大またで歩いてきて一礼。そしてゆっくりと椅子に腰掛けました。そしてギターをセットして。ハーモニカをセットして…。
1曲めの音が出るまでは緊張します。

そうして始まったのは
『中央線』
だったの思うのですが、本当にそう?
実は、記憶が…ないんです(^^;)

2曲目は…これは自信があります。
『星のラブレター』

♪ 愛してます好きにしてよ
 君に会いに行くよ〜

「会いに来たよ!」とは行ってくれなかったけど、その気持ち、伝わりましたから。
まだ2曲めなのに、滝のように汗が流れているMIYA。
しきりに髪をかき上げる仕草。
あまりにもすごい汗だったので、思わず握り締めていたミニタオルを差し出そうかと思ったほど。でも自分でタオル用意していました。シャツの中にまでタオルをつっこんで汗を拭く仕草(笑)
そのあとも噴き出す汗の量はすごかった!ステージ上は暑いんだろうね。加えて…その髪の長さも原因かと。そうそう髪と言えば、途中何度か頭を振って髪をバサバサにする仕草を。「新しいキャラ?」自分でも気に入ったのか何度もやってました。

このあたりでMC(だったかな?)
埼玉パブリックビューイングの話。
「”宮沢不敗神話”っていうのがあってね。宮沢が歌うとその試合は負けないと言う。神話っていっても1勝なんだけどね(笑)2002年の大会で、国立競技場のパブリックビューイングで、アルフレッド・カセーロと『島唄』を歌ったんですけど。この試合に勝っちゃったもんだから、今回も俺が歌うんだからきっと勝つだろうと(笑)そして初戦の12日のオーストラリア戦、『島唄』とパブリックビューイングのテーマソングになった『Habatake!』を歌ってきました。そしたら前半で1点入れてね。よしっと思って。それで安心してハーフタイムに帰ってきちゃったんだよね。みんなサッカーの応援してたのか、道が普段より道が混んでなくてね。いつもより早く家に着いたんだけれど、そうしたら家に帰った途端1点入れられて。それでも、まだまだ大丈夫って不敗神話を信じててね、いやぁ〜盛り上げるな〜なんて思って。そうしたらまた1点。そこでもまだ信じていたんだけど…結局3点めを入れられて。
そこで、次のクロアチア戦は、最後まで観たんだけどね…。
今夜はブラジル戦だね。(一緒に見よう〜♪と声が。)4時まで(ライブを)やろう」
とかなんとか言っていたような気がします。

で2曲歌って疲れたから…ということで。
「一緒に歌おう」って。
この曲は、たくさんの人たちと歌うことをイメージして作りました、とも。
『風になりたい』
もちろんMIYAと一緒に歌いました。

♪ 大きな帆を立てて あなたの手を引いて
 荒れ狂う 波にもまれ 今すぐ 風になりたい

なぜか前打ちのリズムで手拍子が入り…。MIYAも苦笑い。

詩集「寄り道2」の裏表紙の写真の話。朱鷺の羽の写真。気に入っている1枚だと。印刷の加減で黄色っぽく写っているけど、本当はオレンジにピンクがかったなんともいえないず美しい色をしているんだと。

『朱鷺』

♪ 雪を割り咲く花が…
佐渡の美しい情景が浮かぶ、すごくステキな歌詞です。
メロディも沁みます。

『白いハマナス』
♪ 大空を…
この曲を歌うときのMIYAの発声の仕方が好き。
うまく表現できないけど。優しく丸い歌い方。
稚内の話も少し。

「孤独」の話。
無人島で孤独になるのは寂しいけれど、やっていけそうな気もする。しかし、大勢人がいる中で感じる孤独ほど寂しいものはないという話。
THE BOOMの活動やGANGA ZUMBAの活動や方向性。批判もあるだろうし、風当たりが強いこともあるのかもしれません。
開拓者でもあるMIYAは孤独を感じることが多いのかもしれませんね。

『この広い世界で』
♪この広い世界で どこにも居場所がない…

でもね「みんながいて、こうやって歌っているときだけは孤独を感じない」とも言っていました。この日は本当によく「孤独」という言葉を口にしていました。

そして。
『沖縄に降る雪』
大好きなこの曲。
♪ 月が満ちるたびに あなたを思い出す…

♪ かなよ かなよ うるまに咲く花よ
 雪よ 雪よ 沖縄に降る雪よ

最初はゆっくり。
途中からはアップテンポで。バンドバージョンのアレンジのようにやってくれた。

♪ ゆきぃよ〜 ゆきぃよ〜
 うちなーにふるゆきぃよ〜

ギターをかき鳴らし熱唱するMIYA。
くぅかっこいいぜぃ(*^^*)

奥田民生さんの『すばらしい日々』
ちょっと歌い方に民生が入っていたような気がするんだけど、MIYAの歌もになっていたね。
でも歌詞がちょっとせつない。なんでこの曲を選んだの?
「この曲も孤独を歌った歌です」と紹介。

♪ 僕らは離れ離れ たまに会っても話題がない・・・
 すばらしい日々だ 力あふれ 全てを捨てて僕は生きてる
 君は僕を忘れるから その頃にはすぐに君に会いにいける

民生の話からデビュー当時の話へ。
「当時、THE BOOMはジュンスカイウォーカーズやユニコーンと一緒にになることが多かった。ジュンスカイウォーカーズとユニコーンは仲が良くてね。楽しそうに話しているんだけど、僕はなかなか打ち解けられなくてね。ああ楽しそうだなぁ、いいなぁ(笑)なんて見ていた。それでもあれから何年もたって、そのときそんなに仲良くなかった人でも、たまに出会ったりすると抱き合ったりして再会を喜んだりしてね。がんばっているなぁって。」
そういえば現在「ジェット機」というバンドで、元ジュンスカのカズヤさんと元ユニコーンの川西さんが一緒にやっていますね。某ライブで目撃。

ホコ天時代の話。
「イカすバンド天国、略してイカ天なんていう番組があって、色んなバンドがデビューした年でもあったんだけど。ほんと、色んなバンドがいてね。カブキのメイクをしたバンドもいたり。スピッツなんかもデビューが同じくらいで、ホコ天なんかでもよく近くで歌っていたんですけど。こっちが休憩の時には向こうに見に行ったり、向こうが休憩の時にはこっちに見に来たりね。」

その他には「このカップいいでしょ。100円ショップで買ったんですけどね。この時計も100円ショップ。100円ショップが好きで、行くといつも2700円くらい買い物をしてしまうんです。気がつけばいつも2700円くらい。よく買うのはポータブルプレイヤーのスピーカー。こんなのよく100円で売っているなぁと思うものもあれば、これが100円?高いでしょ?と思うようなものまで。最近は99円ショップにはまりつつあります。」とも。

ライブ中、本当によく汗をかいていたMIYA。
「前の日はホテルを用意してくれていたので泊まったんですけど。ホテルのほうでも気を遣ってくれて加湿器を置いてくれていてね。つけたんですよ。すると湿度120%くらいになっちゃってね(笑)すぐに切りました。」

それから、今年は川に泳ぎに行きたいという話。

さらにこんな話も。
「三重県、いいところですよね。地図を見ても、海があって山もある。食卓に海の幸と山の幸が同時にのっている。これって贅沢なことですよ。僕が生まれ育った山梨には海がなかったので、東京で初めて寿司を食った時はその旨さに驚きました。今まで食べていたのはなんだったんだと(笑)山梨は山梨でうなぎとかおいしいものもたくさんあるんだけれど。海のない県ってどれくらいあるんだろう・・・?」

『楽園』
♪ 空色の君 海色の僕
 忘れかけてた 大切なこと…

シンプルな歌詞。大好きだ。
バンドで聴くこの曲もいいけれど、やはりシンプルなのがいい。
三線だけとかギター1本とか。

このときの話題はもちろん、Asahi 旬果搾り。
「チューハイ部門の売り上げが1位になったそうです。おかげでCM第3弾をとることが決まりました。三重県とその近辺の地域だけ、どうしてこんなに売り上げが伸びてるんだ?という現象が起きるように、みなさん買ってください。」
もちろん買うに決まってるやん〜!
でもダイエッターには飲みすぎ注意(笑)

本編最後は
『光』
♪ 去年より 一昨年より 出会ったときの君よりも
今ここで輝いてる 君がいちばんきれい

この曲には説明はいりませんよね。
愛があふれている曲。 ありがとう。

本編終了。
隣で相棒は涙でぐしゃぐしゃ(笑)

アンコールで再び登場。
MIYAはシャツを脱いで白のTシャツ姿に。
ひきしまった身体に白いTシャツ。その姿に会場は一瞬どよめいたような(笑)

アンコール1
ギターを抱えて歌い始めたのは…。

♪ 海よ 宇宙よ・・・

『島唄』です。
ライブでも何十回と聴いているこの曲だけれど、聴くたびに違う感動をもらいます。
この曲を歌うMIYAは発声も顔つきもがらりと変わる。

アンコール2
「GANGA ZUMBAのライブが8月12日に名古屋であります。8月に名古屋で会いましょう。また三重にも来ます。」
バックが、青空に白い雲が描かれたような背景に変わった。

♪ 離れていても 君の心 僕は見える・・・
『遠い町で』
この歌を歌うと最後。ほんとに最後。
でもこの曲にはMIYAの気持ちがいっぱい詰まっている。

♪ 繰り返す 毎日に追われながら 暮らしてても
雨上がりの 君の町にかかる虹に
気づいていてくれますように

遠い町で 気づいていてくれますように・・・

最後の歌が終わる。
最後のギターの音が消える。

拍手。拍手、拍手・・・。
「また来てね。」思わず声をかけた。
視線はこなかったけど、黙ってうなづいてくれました。
・・・ありがとう。
立ち上がって、拍手に応えるように客席を見渡すMIYA。
MIYAの口が「ありがとう」と動いている。
そして深々と頭を下げてくれる。
そうして、潔くきっぱりした足取りで舞台袖に帰っていった。

…ああ。終わっちゃったねぇ。
相棒と顔を見合わせた途端、大泣きしてしまった私。
終わってしまった寂しさと、今まで目の前にいた人が消えてしまったせつなさと。
でも、それだけじゃない。MIYAからたくさんの愛をもらったから。
その気持ちが痛いほど伝わったから。
言葉は少なかったけれど、「今年はGANGA ZUMBAでいくから。THE BOOMの活動を期待している君には寂しい思いをさせてしまってごめんね。でも、君たちのことは忘れているわけじゃないんだ。僕は今この音楽がやりたい。やりたい音楽の道に向かって歩き始めたんだ。それを見守って欲しい。そして一緒に楽しんで欲しい。」というメッセージを痛いほど感じたから。だからハードスケジュールなのに、こんなに小さな町にまで歌を届けに来てくれる。

ありがとうMIYA。
ほんとにありがとう。

今振り返ると、本当にぽ〜っと観てた気がします。いえ、一生懸命観てるんですよ。一生懸命聴いているんです。なのに、どっか夢の中。例えて言うなら、大画面のテレビを間近で観ている感覚に近いかな?(お陰で、コードを押さえる左手や指、譜面を見つめる眼差し、ハーモニカを吹く口もとなどがよく観察できたんですけどね。)それでも受け取ったメッセージや衝撃は大きくて。ライブ終了後は、何にも考えたくなかったし、あまり話したくなかった。それは相棒も同じだったらしい。同じ感性を持っている相棒でよかった。この相棒とは拍手をするタイミングも一緒。私は、音が最後まで消えるまで手をたたきたくないんですよね。というか体が動かない。最後の音が消えて、MIYAがふぅっと力を抜いて頭を下げてくれる。このとき自分も一緒に、ふぅ。

朗読してくれた詩(順不同)
「重さ」MIYAの、リアルなこんな詩が好き。
「身近な死」本田美奈子さんが亡くなったときに書いたものだそうです。
「滑走路」
「助走」前作の詩集「寄り道」から。大好きな詩です。これから飛び立とうとする誰かに贈りたい詩です。
「言葉の裏」
「詩を書きたい」

朗読している時のMIYAの声は本当に素敵。 どうやったらあんなふうにに読めるのだろう。ただの言葉と音声だけでない。それにプラスされた何かがある。世界観とでもいうのかな。
朗読と歌は似ているのかもしれない。 友部正人さんもMIYAの朗読する声をほめてくれていた。
また朗読CD出ないかなぁ。朗読する声もずっと聴いていたい。

さて。
長々つらつらと書きつらねてまいりましたが。
最後まで読んでくださった方いますか?
書き始めるまでは、ほんっとうに憶えてないと思っていたんです。真っ白だと。でも、書き始めるとでてくるもんですねぇ。ぽ〜っと観てた、聴いてたようでも残っているもんです。
拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
これを読んで不快に思われた方がいらっしゃいましたらゴメンナサイ。
でも打たれ弱い私なので、ご指摘などはやんわりこっそりとお願いしますね。
あくまでも「私」というフィルターを通して書いた「日記」ですから。

ありがとうございました。