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<宮沢和史ソロライブ  4月27日・なんばHatch>

4月27日大阪・なんばHatchのライブレポです。
ライブ前後については日記の方に書きました。
それではどうぞ。


会場に入場すると、ステージには港に停泊する大きな船の絵。
この絵の意味するものとは。

19時7分、開演。
会場が暗転して続々とステージに登場するメンバーの中、最後に宮沢和史登場。
シルエットしか見えないけど、ハットを被っている姿がわかる。
ブルーライトが点いて演奏が始まるけど、この時点ではまだシルエットしか見えないので、衣装が細かく見えない。
歌いはじめと同時に一斉にライトが点く。
そこで見た今回の衣装とは!
黒いハットにサングラス、黒カッターシャツの襟を立て黒いネクタイを締めて上にはベスト、ズボンも黒。
ハッキリ言って唖然とした。こ、これは…アリか?突っ込みたいのにどこに突っ込んでいいのかわからない。
隣の高野くんの衣装は、黒の下地に大きな花がいくつも描かれたシャツ。こっちはこっちで派手すぎ!ある意味ボーカリストよりも目立つギタリストだ。
一曲目に演奏されたのは新曲『RAINBOW WARRIORS』かなりカッコ良かったのだけど、ライブから数日間は思い出そうとすると二人の衣装ばかり頭に浮かんでいた。
その後は『矮小な惑星』『愛を見失うほど』『BRASILEIRO EM TOQUIO』と立て続けに世界観を広げる。
特に白いハットを被った今福さんのパーカッションパフォーマンスは磨きがかかっていて素晴らしい。

MC「こんばんは。今日は新曲をいっぱい演りたいと思います。頭をからっぽにして聞いて下さい。何ものにも囚われず縛られず、心と体で聞いてください。」

そうMCで言った後、次に演奏された曲も新曲『Bridge』
「♪お願いさ神様 微笑んで〜 枯れちまった涙を 抱きしめて〜」という歌詞に乗って、沖縄とレゲェをミックスしたような明るいアレンジ、途中には高野くんのラップも入っていた。
次も新曲の『still blue』歌詞はここ数年MIYAさん自身が言ってきたことが詰まっていて、「ひとつしかない地球」の別の角度から見た続編と捉えることもできた。

この日一番に心豊かに聞けたのが『沖縄に降る雪』
2コーラス目はクラディアが歌い、一瞬「え?それはどうなの?」と思ったけど次の瞬間それが逆にアクセントになって凄く良くなっている。
一曲の中で表情が変わっていくこの曲はまるで自分の中で物語を作っていくようだ。
ただ一つ、最後の部分で「大阪に降る雪よ」はなくてもよかった。私が心に思い浮かぶのは「沖縄に降る雪」なのだから。

MC「今日は報告があります…。僕たち結婚します。」
と高野くんの肩を抱き寄せる。相変わらずラブラブだなぁ。
MC「丙午の年に生まれ、高度成長期も陰りが見え始めた頃に育ち、バブルにデビューしました。THE BOOMとして17年やってきましたが、今日から新しいバンドで船出します。バンド名は“GANGA ZUMBA”です!」
が、ガンガズンバ…?!
MC「GANGA ZUMBA、GANGA ZUMBA…ガンガ!ハイ!」
客「ズンバ」
MC「ガンガ!」
客「ズンバ!」
MC「ガンガ!」
客「ズンバ!」
MC「ガンガ!!」
客「ズンバ!!」
MC「ガンガ!!!」
客「ズンバ!!!」
ここで不意打ちで
「なんば!!!」という切り替えしに
「Hatch!!!」と見事に応えた観客。
この切り替えしに対応した観客に、メンバー一同驚いたようで
MC「すごいねぇ、さすがだねぇ。いやぁ大阪、御見それしました」と頭を下げた。
その後はメンバー紹介。今回は珍しくメンバー全員が一言ずつ挨拶。
今福さんには「Hook」のあだ名がつけられ、それに高野くんが
「HookはMIYAが徹夜で考えたそうです、僕もあだ名をつけてもらえるように頑張ります。」
と愚痴ると
「二人きりのときは呼んでるじゃない☆」
と訳のわからない二人の世界、ラブラブです。
フェルナンドは「日本語が話せない」と英語で挨拶してたけど(私でも聞き取れるわかりやすい英語で話してくれたことは嬉しかった)スザーノは日本語で挨拶してくれた、さすがスザーノ。
そしてメンバー紹介&挨拶の中でも一番印象に残ったのはGENTAくんの「俺たちは伝説を作るぜ!」という言葉。ゲンちゃんのバンドへの並々ならぬ情熱をヒシヒシと感じた。

またまた新曲、今回は本当に新曲が多い。
CMで聞きなれた『空色の君』改め『楽園』ライブお披露目。
イントロはCMでやっていたとおり三線で歌い、その後は明るいレゲェアレンジ。
「♪空色の君 海色の僕 忘れかけてた大切なこと 君は海鳥 僕は海風 他には何もいらない」
なるほどCMの歌詞はこう続いていたのか。「君はう」で切れてたから気になってた。

このバンドでは定番になったダンスミュージック『ちむぐり唄者』
ライブハウスで、もみくちゃになりながら踊るのは楽しい!(ツライけど)ラストは『CAPITA DE AREIA』へ繋ぐ。
踊れる曲は続いて新曲の『Mambolero』。サビで連呼しているようにマンボとサルサが入り混じった曲調は体がリズムを刻んでしまう。
そしてステージ上でのMIYA&クラウディアのステップダンスとメロディーはここから数日間、私の頭の中をグルグル周り、悩ませることになる。
「♪マンボッ レイロッ」照明が赤々と照らし出すステージ。

本編最後の曲はまたまた新曲で『Habatake!』
「羽ばたけ 体一つで 向かい風の吹く道を」という内容の詞は、何かをこちらに呼びかけるようだ。
最後は「♪オーオオーオオーオオー」と観客も一緒に合唱し、この声をバックにメンバーはけていく。
そしてそれは続いたままアンコールも、歌い続けるという異様な形となった。
手拍子をしながら歌い続ける会場。

しばらくしてこの歌声に乗って、メンバー再登場。
ドラムが鳴り観客の歌声が止み、ボーカリストがいないまま始まった演奏は「GANGA ZUMBA」と歌い続ける。GANGA ZUMBAのテーマ?
GANGA ZUMBAのテーマが終わりステージに戻ってきたMIYAさんは「もっといくかい?」『ANJOS〜天使たち』『ILUSAO DE ETICA』を歌う。
盛り上がった会場に「もう一個やっていい?」
歓声に応える観客に「マジっすか?マジっすか?チョーマジっすか?」とテンションが上がりきっている様子。
「でもGANGA ZUMBAはレパートリーが少なくて…(それでも応える歓声に)なんでもいい?本当なんでもいい?」
そう言ってはじめたのは本編の最後に演奏した新曲『Habatake!』
二度目の演奏で曲の感じがわかった観客は、ノリノリだった。

最後はメンバー全員が肩を組みお辞儀をしてこの日のステージは終わった。
20時55分、終了。


《ライブを見て》
時間も演奏曲もいつもより短く、あっという間に終わったけどその分コンパクトに凝縮したライブになった。
これまでソロにライブに行く機会に全く恵まれなく、今回が初参加(今回も相当無理をして行った)だったけど心の底から行ってよかった。
とにかくバンドのグルーブ感が物凄い。アレンジ・ジャンル、コロコロと表情が変わるのにどれもバンドのものにしてしまっている。
映像では色々と見てきたつもりだったけど、ライブでは伝わってくるものが全然違う!
今までもこんなに凄いライブだったんだろうか?だとすればこれまでライブに参加できなかったのが悔やまれてならない。
新曲もいいものが多くて、今度のアルバムが楽しみになってきた。
(ただ私の場合、先にライブで聞いてしまうとCDになった時にライブの興奮のイメージが染み付いてて「こんなんだっけ?」とガッカリすることもあるので、そこが心配)
ちなみに私の数列前に陣取っていた結さんはMIYAさんに「髭があった!」と言っていたが、まったく見えなかった(気が付かなかった)本当にあった?

ライブ前にあったTHE BOOMとソロバンドの並行活動についての複雑な気持ちが解消されたか、という点は解消されなかった。
解消はされなかったけど、何かしら糸口は見つけた気がする。
THE BOOMでは表現できないものがこのバンドには確かにある。
「矮小な惑星」「ILUSAO DE ETICA」「マンボレイロ」等はこのバンドでしか表現できないものがあって、THE BOOMではできないことがたくさんある。
じゃあTHE BOOMは必要ないのかと言ったら、そうじゃない。
12月のTHE BOOM年末ライブで聴いた「中央線」はTHE BOOMのものだし、ソロバンドで演っても絶対THE BOOM以上のものにはならないと私は思っている。
それぞれのバンドでしかやれないことがあって、だからどっちもやっていくのは当たり前。
ソロバンドで海を渡り、歌を届けてバンドの腕を試す。そこになんの異論もないし、むしろ凄いことでドンドンやって欲しい。
でも「島唄」を広げるのになぜソロバンドなのだろう。
私はソロバンドの「島唄」を聞いてもTHE BOOM以上の感動がない。
海外で演奏する「島唄」の映像を見て「凄い」と思っていても、それは言葉が違っても歌が伝わってる・会場との一体感に「凄い」と思っているのであって、演奏そのものに感動してるかは自分の中で疑問だ。
しかしそれは映像で見てるからであって、実際にソロライブの演奏の凄さの違いを目の当たりしたように、「島唄」も実際に演奏するのを見たら見方が変わるのかもしれない。 そういう意味では今回のライブで「島唄」をやって欲しかった。


4月27日
なんばHatch
セットリスト


1.RAINBOW WARRIORS(新曲)
2.矮小な惑星
3.愛を見失うほど
4.BRASILEIRO EM TOQUIO
5.Bridge(新曲)
6.still bule(新曲)
7.沖縄に降る雪
8.楽園(新曲)
9.ちむぐり唄者
10.Mambolero(新曲)
11.Habatake!(新曲)
アンコール
12.Theme of GANGA ZUMBA
13.ANJOS〜天使たち
14.ILUSAO DE ETICA
15.Habatake!(11曲目と同じ楽曲)

宮沢和史
GENTA
tatsu
高野寛
今福健司
マルコス・スザーノ
フェルナンド・モウラ
ルイス・バジェ
クラウディア大城
土屋玲子
この日のライブ演奏曲の入ったCD

AFROSICK
AFROSICK

AFROSICK(ポルトガル語
AFROSICK
(ポルトガル語ヴァージョン)


MIYAZAWA
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