《ライブを見て》
時間も演奏曲もいつもより短く、あっという間に終わったけどその分コンパクトに凝縮したライブになった。
これまでソロにライブに行く機会に全く恵まれなく、今回が初参加(今回も相当無理をして行った)だったけど心の底から行ってよかった。
とにかくバンドのグルーブ感が物凄い。アレンジ・ジャンル、コロコロと表情が変わるのにどれもバンドのものにしてしまっている。
映像では色々と見てきたつもりだったけど、ライブでは伝わってくるものが全然違う!
今までもこんなに凄いライブだったんだろうか?だとすればこれまでライブに参加できなかったのが悔やまれてならない。
新曲もいいものが多くて、今度のアルバムが楽しみになってきた。
(ただ私の場合、先にライブで聞いてしまうとCDになった時にライブの興奮のイメージが染み付いてて「こんなんだっけ?」とガッカリすることもあるので、そこが心配)
ちなみに私の数列前に陣取っていた結さんはMIYAさんに「髭があった!」と言っていたが、まったく見えなかった(気が付かなかった)本当にあった?

ライブ前にあったTHE BOOMとソロバンドの並行活動についての複雑な気持ちが解消されたか、という点は解消されなかった。
解消はされなかったけど、何かしら糸口は見つけた気がする。
THE BOOMでは表現できないものがこのバンドには確かにある。
「矮小な惑星」「ILUSAO DE ETICA」「マンボレイロ」等はこのバンドでしか表現できないものがあって、THE BOOMではできないことがたくさんある。
じゃあTHE BOOMは必要ないのかと言ったら、そうじゃない。
12月のTHE BOOM年末ライブで聴いた「中央線」はTHE BOOMのものだし、ソロバンドで演っても絶対THE BOOM以上のものにはならないと私は思っている。
それぞれのバンドでしかやれないことがあって、だからどっちもやっていくのは当たり前。
ソロバンドで海を渡り、歌を届けてバンドの腕を試す。そこになんの異論もないし、むしろ凄いことでドンドンやって欲しい。
でも「島唄」を広げるのになぜソロバンドなのだろう。
私はソロバンドの「島唄」を聞いてもTHE BOOM以上の感動がない。
海外で演奏する「島唄」の映像を見て「凄い」と思っていても、それは言葉が違っても歌が伝わってる・会場との一体感に「凄い」と思っているのであって、演奏そのものに感動してるかは自分の中で疑問だ。
しかしそれは映像で見てるからであって、実際にソロライブの演奏の凄さの違いを目の当たりしたように、「島唄」も実際に演奏するのを見たら見方が変わるのかもしれない。 そういう意味では今回のライブで「島唄」をやって欲しかった。

セットリスト
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